2009年12月25日

ファイアボール ウインターパッケージ

ちゃーちゃららーちゃららー
わーわーわ、わーわーわわわわわー

メルクール歴48703年
姿なき将軍

「おい、レコンキスタ、レコンキスタはどこだ」
「はい、お嬢様。ちなみに私の名前はゲデヒトニスでございます」
「あなたは口を挟まないで、コンコンチキ」
「申し訳ございません」
「雪が降っているわ」
「左様でございますか」
「雪とはなんなのかしら」
「雪とは」

「姿なき軍隊、そしてその軍隊を率いる将軍による工作活動によるものです」
「将軍?」
「冬将軍、すなわちジェネラル・ウインターという名前以外は一切の素性をつかめておりません」
「あやしいわね」
「工作活動の結果、犬は喜び庭駆け回り、猫は炬燵で丸くなり、人類の移動速度は途端に緩慢になり、挙句の果てにはうっかり足を滑らせて負傷する始末」
「うっかりは危険ね」
「その影響は我々とて例外ではありません」
「見境なしね」

「ドロッセルお嬢様」
「なによ」
「雪の上での行動のため、亡きお父上、ヴィントシュトレ卿が遺されたものがございます。こちらに」(何故か部屋においてあるユニット)
「まるでこの間のおしゃれユニットのようね」
「あれは飛行ユニット、でございま」
「おしゃれユニットよ」

fireball_dvd_winterpackage.JPG 


「どうかしら」
「お美しゅうございます、ドロッセルお嬢様。まるで限定版で出したDVDが売り切れたあとで違うオマケをつけた2度目の限定版DVDのようでございます」
「何よそれ」
「特に意味はございません」

(巨大な部屋の中に作られた雪上を滑走しながら)
「いたれりつくせりね」
「左様でございますか」
(部屋の反対側に向かい)
「おーい」」(反対側からエコー:おーい、おーい、おーい・・)

(続けて)「ヤッホー」(ヤッホー、ヤッホー、ヤッホー・・・)
「(唐突に響くサルの鳴き声)キキーッ!」(キキーッ、キキーッ、キキーッ・・・)
(顔を見合わせるドロッセルとゲデヒトニス)

ちゃっ、わーわーわわわわわー、ちゃん

posted by elmer at 20:12| Comment(0) | TrackBack(0) | movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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